えだまめ
県農林部地産地消推進室
暑い夏がやってきました。大人はもちろんのこと、子供にも人気が高いえだまめが旬の季節です。
えだまめは日本生まれ?
えだまめは、若くてやわらかいうちに収穫した大豆です。未成熟な大豆を枝ごと採って食用にするので、文字どおり「枝豆(えだまめ)」と呼ばれるようになりました。
大豆は、もともと中国、東南アジアあたりが原産地といわれ、日本では弥生時代にはすでに食べられていたようです。
しかし、えだまめとしての食べ方が普及したのは江戸時代の頃で、当時の文献によると、夏にはえだまめを背負ったえだまめ売りが現れ、人々は好んで食べていたとか。旧暦9月13日(「豆名月(まめみようげつ)」)の月見に、えだまめを供えるようになったのもこの頃だそうです。
中国や台湾などアジアの一部の国々では、えだまめを食べる習慣がありますが、これらは、日本から伝わったものだといわれています。
えだまめは、収穫したその日のうちにゆで、すぐに冷凍すれば甘みが落ちないため、冬から春にかけては、こうした国々から冷凍加工したえだまめがたくさん輸入されています。
埼玉県も産地です
埼玉県内では2月にえだまめの種まきが始まり、ビニールハウスの中で育てられて、5月には出荷されます。続いてビニールをかけて育てるトンネル栽培やビニールを敷くマルチ栽培で育てられたものが5月下旬から出荷され、6月下旬になると露地栽培ものが出荷され、夏の出荷ピークを迎えます。
埼玉県の大豆の生産量は平成14年度全国28位ですが、えだまめの生産量は全国第5位です。草加市、川越市、越谷市、岩槻市等が主な産地となっています。
大豆には無い栄養が!
えだまめは、大豆と比べると栄養分は蓄積途中ですが、タンパク質やビタミンB1、ビタミンB2、カルシウム及び食物繊維などを含み、充分な栄養価を持っています。
さらにえだまめには、大豆に成長する過程で消費されてしまうビタミンAやCが含まれているので、夏バテや夏カゼ予防に最適です。
えだまめのグリーン、その色がまた清涼感を醸し出しますね。
給食会報133号(平成16年7月)から