彩のかがやき
県農林部米づくり改革支援室
埼玉県は、全国16位のお米の生産県です。ところがこれまでは、作付品種が多かったため、本県を代表する銘柄が育ちませんでした。
このため、埼玉県農林総合研究センターでは、平成4年から県産米の主力品種の一つとなるように「彩のかがやき」の育成を始めました。十余年の歳月をかけて品種改良を行い、良食味で病害虫に強い「彩のかがやき」が誕生しました。
「彩のかがやき」は、コシヒカリ系の「祭り晴」、ササニシキ系の「彩の夢」の交配で生まれた良食味の素質を持った米である上に、その良食味を発揮するため、適切な施肥量を遵守し、たんぱく質含有量6.5%以下を指標としています。肥料を与えすぎるとたんぱく質が増えて、旨みが落ちてしまうことから、肥料を抑えてお米の食味を重視した栽培を行っているのです。
また、稲に多く発生する病気であるいもち病やシマハガレ病、稲の害虫のツマグロヨコバイへの病害虫複合抵抗性を備えており、この特徴を生かして減農薬で窒素肥料を控えた、安全・安心でおいしい米づくりが行われています。
さらに、農業団体と県では、県下統一の栽培指針を作成し、生産者に対する栽培講習会などを通じて、良食味の維持を徹底する指導を行っています。こうした取組によって「彩のかがやき」は、良食味米として、消費者の支持を集め、平成16年から県産米としては初めて、県内の多くの量販店などで単一銘柄の埼玉ブランド米として販売されるようになりました。
彩のかがやきの認知度の上昇とともに、作付面積も拡大しており、埼玉県を代表するブランド米を目指して躍進中です。
ふっくりらと粘りがあり、さっぱり味で ほんのりした甘みが残る「彩のかがやき」 |
「彩のかがやき」についてもっと知りたい方は米づくり改革支援室ホームページをご覧下さい。
http://www.pref.saitama.lg.jp/A06/B400/index.htm
給食会報143号(平成19年9月)から