チンゲンサイ
県農林部生産振興課
来歴
チンゲンサイは、だいこんやハクサイと同じアブラナ科の植物であり、原産地は地中海沿岸のトルコからバルカン半島の高原で、中国に渡ってから現在のチンゲンサイに改良されたものです。
日本には、昭和47年の日中国交回復のころに入ってきたといわれている比較的新しい野菜です。
当時、日本では様々な名前が付けられていましたが、昭和58年に農林水産省により「チンゲンサイ」として名称統一が図られました。
埼玉県では吉川市や三郷市などで、いち早く栽培をはじめており、当時の20ha(昭和57年産)は日本一の栽培面積となっていました。
現在、作付面積は129haで全国6位となっており、主に川越市をはじめとした県西部の畑作地域で栽培されています。
栽培
埼玉県では、ハウスでの周年栽培の他、春から夏は露地でも栽培されています。
また、栽培にあたっては、農薬の使用を少なくするため、防虫ネットで密封して害虫の進入を防ぐなど、農薬の低減に努力をしています。
出荷は、露地ものが出回る夏から秋に多くなります。
栄養
ビタミンCやベーターカロテンなどのビタミン群のほか、ミネラル成分、食物繊維を豊富に含んでいます。
豊富なビタミン類が体調を整え、老化を予防、また食物繊維も含まれるため、便秘の改善にも効果が期待出来ます。
調理のコツ
加熱調理しても栄養成分や歯ごたえが失われにくいのが特徴です。
塩と油を入れてゆでるとつやや風味がよくなり、甘味が生きます。
また、炒め物をするときも油に少々の塩を加え、火は常に強火で、短時間に炒めるのが風味を残すポイントです。
また、煮物や炒め物のほか、漬け物にしてもおいしくいただけます。
給食会報146号(平成20年9月)から