梨
埼玉県農林部 生産振興課 花き・果樹・特産担当
弥生時代から食べられていた梨
梨は、日本で栽培される果物の中でも歴史が古く、弥生時代にはすでに食べられていたようです。
また、日本書紀にも栽培の記述が残っており、江戸時代には品種も増加しています。現在のような甘みが強く果肉のやわらかい梨は、明治以降に品種改良されたものです。
梨の効用
ビタミンをほとんど含まず、栄養学的な価値はあまり高くありませんが、水分と食物繊維が比較的多く、便をやわらかくするソルビトールを含んでいるので便秘予防に効果があります。
また、高血圧予防に効果があるカリウム、利尿作用のあるアスパラギン酸、消化を助けるプロテアーゼが含まれています。その他にも、東洋医学では梨の絞り汁が咳止めに効果があるといわれています。
埼玉県の梨生産
平成25年の栽培面積は452ヘクタール(全国10位)であり、生産量は9,790トン( 全国11位)です。主要な栽培品種は「幸水」と「豊水」ですが、近年、埼玉県で育成された品種である「彩玉」(さいぎょく)の生産量が増加しています。
埼玉県の ブランド梨
「彩玉」(さいぎょく)
「彩玉」は大玉で甘みがあり、とてもジューシーでおいしい梨です。埼玉県のブランド農産物の代表選手であり、贈答品に最適です。
おいしい梨の選び方
とにかく梨は鮮度が大事です。皮の色ツヤが良く、硬いものを選びましょう。触ってみて弾力性のある柔らかいものは、古いので避けるようにします。
みずみずしい梨の美味しい季節になりました。鮮度抜群の埼玉県産の梨をご賞味ください。
給食会報164号(平成26年9月)から