キャベツ
全農埼玉県本部 園芸販売部 直販企画課
原産地と日本での広がり
ヨーロッパの地中海、大西洋の沿岸が原産地とされ、栽培の歴史は古く、紀元前600年ごろにケルト人がヨーロッパ各地に伝えたといわれています。
当時のキャベツは球を作らず、現在のような形になったのは約1,000年前とされています。
日本では、明治になって本格的なキャベツの栽培が始まり、大正時代には広く食べられるようになりました。
また、最近話題の健康飲料「青汁」の原料として有名なケールはキャベツの原種に近いとされています。
埼玉県産の生産
埼玉県の平成26年のキャベツの生産量は1万6,800トンで全国14位となっています。
深谷市をはじめとする大里地域、本庄市をはじめとする児玉地域等を中心に埼玉県各地域で生産されています。
特徴
ビタミンCも多いのですが、キャベツの仲間に含まれる栄養素のなかで、特徴的なのはビタミンUです。このビタミンUには、胃や十二指腸の潰瘍を治す働きがあります。ビタミンUを主成分とする胃腸薬も市販されているほどです。
選び方
外側の葉が緑色で、切り口が新しくきれいなものが新鮮です。さらに冬キャベツは球の巻きが堅く、大きさのわりにずっしりと重いもの、春キャベツはふんわりと巻いているものがおすすめです。どちらも水分が失われやすいので、カットしてあるものより、1玉丸ごと購入することをお勧めいたします。
給食会報169号(平成28年4月)から